ネットが発展することで失うもの

ものごごろ着いた頃から14までは大阪で育ちました。大阪や関西圏は、とにかくコミュニケーションが上手である。日常会話が漫才というのは本当で、幼い頃から「いかに上手く話(面白い話)ができるか」が一番大事だった。日常会話に頭を使うのだから、自然と頭が良くなるわけだ。連帯感が強く、本音を柔らかい言葉で伝える。私が住んでいたころはそうだった。
関東に来て一番カルチャーショックだったのは、トップに立つ人がジャイアン的存在であること。(縦より横のつながりが広かった)垣根が高いこと。語彙が少ないこと。但し、人の心は変わらない。表現方法に大きな差があるということで・・。
さて、前置きはこれくらいで
今日の日経BPの記事にこんなものがあった。
■ネットワーク対応度指標ランキングの上位25カ国
1 シンガポール 1.73
2 アイスランド 1.66
3 フィンランド 1.62
4 デンマーク 1.60
5 米国 1.58
シンガポールは「数学および科学の教育水準」「電話料金の値頃感」「政府によるICTの調達と優先度」などの項目が他国に比べ抜きん出ている。」
私が注目するのは、2位のアイスランドデンマークである。極寒の最果ての地、自然にインドア率が高くなり、ネットによる情報やコミュニケーションがありがたいでしょう。日本は逆に、ネットが普及することで、直接話をする機会が減り、話せない人が増えているのはもったいない話だと思う。ネットを使うことでますます多くの人と直接会う機会ができ、ますます話が上手くなるのなら、人間に付いている「口」も大いに喜ぶことだろうな。
#口数が少ない人が「心ない」訳では、決してありません。